日立アメリカ、EERCと開発提携 〜 バッケン・シェールのデータ分析で
- 2014年4月6日
- 環境ビジネス
日立アメリカとエネルギー&環境リサーチ・センター(EERC=Energy & Environmental Research Center)は、バッケン・シェール油田の生産拡大に役立つ技術とサービス、そしてソリューションの開発をめぐって提携した。
日立アメリカの発表資料によると、ノース・ダコタ州、モンタナ州、カナダのサスカチュワン州およびマニトバ州に広がるバッケン油田は、数千億バレルのシェール油を埋蔵するとみられる。
ノース・ダコタ州だけでも6000近い油田と200基近い採掘プラットフォームがあり、こんにちまで膨大なデータが収集されてきた。分析ツールを使って、それのデータを評価することによって、埋蔵状況に合った採掘方法を見極めて生産性を高めることができると考えられる。データ分析を通じて、これまでに分かっていなかった相関関係が理解される可能性もある。
ビジネスワイヤーによると、EERCは、過去数年にわたって、バッケンの生産性向上を目的とした複数の研究プロジェクトを行ってきた。その一方で、日立は、石油およびガス業界向けの分析データ・ツールの開発を手がけてきた。その経験とノウハウを融合することで、バッケンのシェール油景気をさらに促進して業界に利点をもたらすことができる、と2社は判断した。
「バッケンには未解明の部分が多々ある。日立との提携を通じて、未解明部分に光を当て、次なる発見に寄与できると確信している」と、EERCのジョン・ハージュ研究担当副部長は話す。
「日立は、顧客中心の研究モデルを重んじる。業界第一人者と協力することによって、難しい問題を理解し、当社の研究技術を応用して顧客の事業を変容させることができるだろう」「EERCとの協力は、シェール油およびガス生産分野のビッグ・データ分析において当社が有する強みを活かすものだ」「当社が追求するITプラスOT(オペレーション技術)の成功には、そうした協力が欠かせない」と、日立アメリカのビッグ・データ研究室担当副社長のウメシュワール・ダヤル博士は述べた。
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