センサーがドライバーの好みを予測〜メルセデスの次世代システム

 メルセデスベンツは、センサーを駆使してドライバーの嗜好を予測する次世代システムを開発した。

 ニューヨーク・タイムズによると、メルセデスのシステム「Predictive User Experience」は、ドライバーや同乗者の利用データを分析し、ミラーの位置からGPSの目的地まで予測する。データはメルセデスの車種間で共有可能であるため、顧客のブランド信仰を維持する助けになる。

 予測技術プロジェクトは、センサーのコスト低下や処理能力の拡大とともに急速に進化する、コネクテッドカー開発から派生。2013年のフランクフルト自動車ショーで公開された試作車「Sクラス・クーペ」向けにプロトタイプが設計された。同乗者が誰であるかや、ドライバーがギアをどうシフトするかなど、比較的低コストでデータを分析して次ぎの行動を予測するシステムが開発された。

 例えば、センサーが平日の午前7時半に子供を車内で発見すれば、カーナビ画面に学校までの道のりを自動表示する。

 メルセデス北米研究開発(R&D)部門のヨハン・ユングビルト最高経営責任者(CEO)によると、ドライバーの許可なしでいかなるデータも共有することはない。

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