06年に点火スイッチ欠陥指摘〜キャデラックのテストドライバー
- 2014年4月17日
- 米国ビジネス
ゼネラル・モーターズ(GM)が、高級車部門キャデラックの新型モデルを発売する前の2006年にテストドライバーから点火スイッチの欠陥の指摘を受け、より頑丈な部品の製造を部品会社に指示していたことが17日までに分かった。
ウォールストリート・ジャーナルによると、260万台のリコール(回収・無償修理)の原因となった点火スイッチの製造元、デルファイ・オートモーティブが運輸省道路交通安全局(NHTSA)に提出した文書に記載されていた。キャデラックのテストドライバーは、07年型「SRX」の運転中にひざが点火スイッチにぶつかると車が失速する不具合を報告していた。
デルファイはスイッチ改良を指示した担当者の名前を明かしていない。一方、GMの広報担当者はこの件に関して返答を拒否している。
GMはこれまで、顧客の苦情を受けて07年に、エンジンが突然停止する事態を防ぐため小型車の一部でスイッチを未公表のまま改良したことを認めている。また、同社は先週、リコール問題に絡んで技術者2人を停職処分にした。
今回分かった事実からは、「シボレー・コバルト」などの小型車開発を担当したエンジニアが、キャデラックの問題やスイッチの改良指令について把握していたかどうかは不明。04年型から製造されているSRXを含め、点火スイッチの欠陥によるリコールにキャデラック車は含まれていない。
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