日米、大筋合意見送りへ TPP、首脳会談

 【共同】日米両政府は環太平洋連携協定(TPP)交渉に絡む2国間協議に関し、24日の首脳会談での大筋合意を見送る方向となった。日本が「聖域」とする農産物5項目のうちの牛・豚肉と、米国が関税を守りたい自動車で隔たりが大きいためだ。甘利明TPP担当相は22日の記者会見で大筋合意まで「かなりの距離感を感じている」と述べた。

 両政府は首脳会談で日米協議の「前進」を確認する方向で調整する。大筋合意の先送りは、日米を含め計12カ国が参加するTPP交渉全体にも影響を与えそうだ。

 大江博首席交渉官代理とカトラー次席通商代表代行は22日、東京都内で事務レベル協議をした。大江氏は協議後に記者会見し、依然として主張の溝が大きいことを明らかにした。24日の首脳会談までに隔たりを埋めるのは「簡単なことではない」とも説明した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る