化学物質8割超を搬出 シリア、残り数回で完了へ

 【共同】オランダ・ハーグの化学兵器禁止機関(OPCW)は22日、シリア化学兵器の全廃計画でシリアから新たに化学物質が同日、国外に搬出されたと発表した。国外で処理する化学物質のうち、これまでに86.5%が港から運び出された。

 OPCWによると、米国の大型船などで処理する危険性の高い化学物質は88.7%が搬出された。OPCWのウズンジュ事務局長は声明で「残り2、3回の搬出が素早く実施され、6月末の全廃期限を守れるよう廃棄作業が進むことを望む」と述べた。

 国外搬出は2月5日までに終える目標だったが、大幅に遅れている。シリア政府は遅くとも4月27日までに完了するとOPCWに伝えており、4月に入ってから作業を加速させている。

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