差別是正措置の禁止容認 大学入学で米最高裁

 【共同】米連邦最高裁は22日、公立大学の入学選考で黒人ら少数派の優遇を禁じたミシガン州の法律を支持する判決を下した。合衆国憲法に反するとした下級審の判断を覆し、積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)が白人への逆差別になるとの主張を容認する形となった。

 米メディアによると、審理に参加した判事8人のうち2人が異議を唱えた。多数派の意見を代表してケネディ判事は、住民投票で有権者の意思が反映された法律を裁判所が否定する論拠がないと指摘、差別是正措置の是非を判断したわけではないことを強調した。

 アファーマティブ・アクションは近年、保守派を中心に反対論が広がっている。既にミシガンやカリフォルニアなど8州で禁じられており、こうした流れを後押しするとみられる。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る