内政外交、八方ふさがり オバマ氏と共和党対立激化

 【共同】オバマ大統領が内政、外交の重要政策を前進させられず、八方ふさがりになりつつある。実施まで4カ月を切った11月の中間選挙を前に、下院多数派の野党共和党との対立激化が主な原因。約2年半の残り任期で閉塞状況を打開し、功績を残す方策は見えないままだ。

 「私が大統領令を使って行動を起こすのは、深刻な問題があるのに議会が動こうとしない時だけだ」。オバマ氏は先月末、不法移民の市民権取得に道を開く移民制度改革関連法案について、共和党のベイナー下院議長が年内採決を見送る考えを伝えてきたことに不満をぶちまけた。

 与党民主党は、中間選挙で上下両院ともに苦戦する可能性があり、オバマ氏が注力してきた移民制度改革は事実上頓挫したとの見方が強まる。

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