HGST、1.8テラバイトのHDDを市場投入 〜 2.5インチ型では業界最高

 ウェスタン・デジタル(Western Digital)傘下の日立グローバル・ストレージ・テクノロジーズ(HGST=Hitachi Global Storage Technologies)は、毎分1万回転(10K)の2.5インチ型ハード・ディスク・ドライブ(HDD)「ウルトラスター(Ultrastar)C10K1800」の出荷を開始した。

 記憶容量は、10Kの2.5インチ型HDDとしては業界最大となる1.8テラバイトを実現した。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、既存のウルトラスター機種は毎秒6ギガビットのSASインターフェイスを実装しているが、C10K1800の投入を機にC10K機種はすべて毎秒12ギガビット対応となる。

 HGSTはまた、C10K1800のランダム書き込みとシークエンシャル性能を大幅に向上させた。

 HGSTによると、法人市場はHDDから半導体(ソリッド・ステート)ドライブ(SSD)への移行が進んでいるが、ギガバイトあたりのコスト効率において、10Kハード・ドライブの需要は引き続き高い。

 HGSTは、階層ストレージ構成のSSDならびに毎分1.5万回転の高性能HDDの補完用途としてC10K1800の利用に期待している。

 C10K1800は、ディスク基盤キャッシング技術のメディア・キャッシュ・アーキテクチャーを採用し、停電といった突発的な電源遮断時の信頼性とデータ保全性を向上したことに加えて、容量が限定されたNANDやフラッシュ基盤不揮発メモリーに比べて書き込み性能の大幅な向上を図った。

 セキュリティーおよび暗号化機能オプションとしては、ISE(Instant Secure Erase)やTCG(Trusted Computing Group)のエンタープライズSSC(Enterprise SSC)に準拠したSED(Self-Encrypting Drives)、米国連邦情報処理規格(FIPS=Federal Information Processing Standard)140-2レベル2に準拠したTCGエンタープライズSEDに幅広く対応した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る