スバル相手に集団訴訟起こす〜人気車オーナーら、オイルの減りで

 エンジンオイルがすぐになくなるという問題を消費者に知らせず余分な負担をかけたとして、米国スバルの人気車種オーナーらが同社と親会社の富士重工業を相手取って集団訴訟を起こした。

 カムデン・クーリエ・ポスト紙によると、原告は、排気量2500ccの「ボクサー」エンジンを搭載した2011〜14年型「フォレスター」、13年型「レガシー」と「アウトバック」、および2000ccのボクサー・エンジンを搭載した12〜13年型「インプレッサ」、13年型「クロストレック」の所有者ら。

 原告側は今月16日にニュージャージー州カムデンの連邦裁判所に提出した訴状で、スバルがこれらのモデルのエンジンオイルが異常な速さで減るという問題に対応せず、一部の所有者に多額の修理費を負担させたと主張している。また、この問題を事前に知っていればスバルの購入を見合わせたか、もっと安く買っていたとのオーナーの声を集め、スバル・ディーラーに8000ドルを払ってオイル問題を修理したオーナーもいると指摘している。

 さらにオーナーらは、酸素センサー、触媒コンバーター、スパークプラグなど関連部品の損傷のコスト負担も強いられ、「いつどんな状況でエンジンが止まるかもしれず、安全上の問題だ」と訴えている。

 このオイル問題が原因の事故やけがの報告はない。米国スバルのマイケル・マケイル広報は「当社モデルのオイルの減り具合は許容範囲と考えており、オイルを含め消費材に関しては常に消費量の削減に努めている」と話した。

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