16億円相当を不正引き出し ビットコイン取引所破綻

 【共同】インターネット上の仮想通貨ビットコインの取引所、マウントゴックスの運営会社MTGOX(東京都渋谷区)が経営破綻した問題で、同社のシステムに不正アクセスするなどの手口で、少なくとも現在のレートで約16億円相当の約2万7000BTC(ビットコインの単位)が、何者かに引き出されていたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁は電子計算機使用詐欺の疑いで本格的な捜査を開始。近く、同社から関係資料の任意提出を受けるとともに、米国の捜査機関と連携して情報収集を進めるなど、全容の解明を急ぐ。

 MTGOXは2月、保有していた約85万BTCが消失し、利用者から預かった現金も、最大約28億円不足していると説明した。3月には約20万BTCが見つかったと明らかにしたが、今回判明した消失額と隔たりがあり、警視庁は詳しい経緯を調べる。

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