リナックスが車載システムに革命〜開発時間・コスト短縮も
- 2014年8月6日
- 自動車関連
無償基本ソフト(OS)「リナックス」が車載システムに革命を起こそうとしている。
オートモーティブ・ニュースによると、市販されている車載情報娯楽システムは、自動車メーカーやマイクロソフト、オタワのQNXソフトウェア・システムズなど一握りの主要ソフト・メーカーが厳格に管理する専有ソフトウェアを使用している。
自動車業界はしかし、一連の作業やコードの共有によって開発サイクルを著しく短縮し、コストを削減できるとの期待から、これまでになくオープンソースのソフトに関心を示している。
自動車メーカーは「他のモバイル機器の後塵を拝している現状を自覚している」と話すのは、リナックス財団の業界担当ゼネラル・マネジャー(GM)を務めるダン・カウチー氏だ。「情報娯楽システムを数千ドルで購入するのであれば、最も高い買い物の一つになる。消費者は携帯電話と同じ水準であってほしいと望んでいる」という。
それこそが、財団がトヨタ、現代、日産、ジャガー・ランドローバーのほか、ソフト・メーカーや自動車サプライヤー数十社と運営する2年間のプロジェクト「Automotive Grade Linux(AGL)」のゴールだ。
AGLは6月、生産準備が整った初のソフト・キットを発表した。カウチーGMによると、現状ではソフトの開発に約42カ月を要するが、最終的にはスマートフォン(多機能携帯電話)と同等の6〜12カ月に短縮させたい。
リナックスは既に、14年型起亜「ソウル」とレクサス「IS」によって採用が開始されている。
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