テキサスの2倍の優遇額提示〜トヨタ移転でノースカロライナ

 テキサス州プレイノーへの本社機能移転が決まったトヨタ自動車北米事業の機構改革で、候補地の1つだったノースカロライナ州が同州シャーロットへの誘致を目指してトヨタに1億ドル以上の優遇措置を提示していたことが分かった。テキサスの提示額の倍以上に当たる。

 AP通信によると、情報開示要請を受けてこのほど公開された文書で明らかになった。トヨタとノースカロライナ州のシャロン・デッカー商務長官はいずれも、カリフォルニアからの本社移転先の決め手が優遇措置の額だけではなかったことを認めている。

 ノースカロライナの公文書によると、シャーロットへ移転する場合、南カリフォルニアのトヨタ社員約3000人(平均年収10万5000ドル)のうち約4分の1程度しか移らないと考えられたという。

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