ペメックス、三井物産と発電所建設で暫定合意

 メキシコ石油公社(ペメックス)は27日、同国内の製油所に電力を供給するための天然ガス発電所建設に関して2件の暫定合意を発表した。

 ロイター通信によると、ペメックスは2018年までに天然ガス・コジェネレーション(熱電併給)発電所を8カ所建設する予定で、民間パートナーを探している。今回の契約はそのうちの2件。

 1つは、カナダの電力会社アトコおよび提携するメキシコ企業グルポ・エルメスとの了解覚書(MOU)調印。投資額8億2000万ドルでイダルゴ州トゥーラにあるミゲル・イダルゴ製油所に電力を供給するための発電所を建設する。完成後は638メガワット(MW)の電力と毎時1247トンの水蒸気を生産する。

 もう1つは三井物産とのMOU調印。投資額5億9000万ドルで、ヌエボレオン州カデレイタにあるヘクター・R・ララ・ソサ製油所に電力を供給するための発電所を建設する。完成後は電力380MWと毎時760トンの水蒸気を生産する。

 いずれも商業運転の開始は17年下半期の予定で、2カ所の製油所で必要としない余りの電力は国の給電網で販売する。ペメックス・ガス・アンド・ペーシック・ペトロケミカルズのアレハンドロ・メルティネス代表によると、これらの発電所におけるペメックスの持ち分は11〜30%で、どちらの事業も全額民間投資で資金調達するという。

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