IBM、コグノスとSPSS予測分析をクラウド化〜初期投資の抑制で市場開拓

 IBMの製品のなかでもっとも人気のある分析製品であるコグノス・ビジネス・インテリジェンス(Cognos Business Intelligence)とSPSS予測分析(統計解析ソフトウェアの製品群)は、IBMのクラウド製品強化策の一環としてクラウド環境に移行される。

 コンピュータワールド誌によると、「われわれが運営するデータ・センターから、需要の高いそれらのソフトウェアをクラウド提供することで、利用企業は初期投資があまりかからないかたちでそれらの機能を簡単に活用できるようになる」とIBMの分析製品担当副社長のエリック・ソール氏は話した。

 調査会社のガートナーによると、新たなビジネス分析導入は2016年までにその25%がクラウドによって実行されると予想される。

 クラウド版のコグノスは現在、試験板として限定的に提供されており、クラウド商用化の完全版は2015年初めに市場投入される。利用企業は、現場に保存されたデータやIBMクラウドに保存されたデータの両方を対象にコグノスを稼働させることが可能となる。

 一方、クラウド版のSPSSモデラー(Modeler)は、向こう30日以内に完全商用版が提供される見込みだ。SPSSモデラーには、モデラー・サーバーや分析意思決定管理ソフトウェア、統計サーバーといった予測モデリングにもとづいた統計のためのSPSS構成ソフトウェアが含まれる。

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