センチュリーリンク、コグニリティクスを買収 〜 予想分析サービスを強化

 センチュリーリンク(CenturyLink)は、予想分析ソフトウェア開発企業のコグニリティクス(Cognilytics)を買収した。

 通信とクラウド・サービス提供大手のセンチュリーリンクは過去2年間に、企業買収による技術および事業の拡大策を展開している。

 同社は特にクラウド・サービス市場において、広範の技術力をさらに拡充することによる差別化を成長戦略の中核と位置づけている。その背景には、クラウド基幹設備サービスの消耗品化の進行がある。

 センチュリーリンクは、アイアース(IaaS=Infrastructure-as-a-Service)プロバイダーのティア・スリー(Tier 3)とパース(PaaS=Platform-as-a-Service)プロバイダーのアップフォグ(AppFog)を2013年に買収し、2014年12月初めには、クラウドDR(被災時復旧)サービス・プロバイダーのデータガーデンズ(DataGardens)を買収したばかり。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、センチュリーリンクはまた、クラウド分析技術の拡充にも注力しており、11月にはクラウデラ(Cloudera)と提携し、クラウデラのアパッチ・ハドゥープ(Apache Hadoop)をクラウド・サービスとして提供する事業に進出している。

 コグニリティクスは、SAPのハナ(Hana)とハドゥープに対応した予想分析技術の専門企業で、金融や小売、消費財、医療、石油およびガス、製造、技術、運輸といった業界の企業向けに専用の分析ソリューションを開発してきた。

 センチュリーリンクは、コグニリティクスのサービスをまずは自社の販路を介して販売し、いずれはクラウド分析アプリケーション群として法人向けに販売する計画だ。

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