ノベリスと独ヘンケル、車用アルミ部品で提携

 アルミニウム圧延大手の米ノベリス(Novelis)と独サプライヤーのヘンケル(Henkel)は、自動車用アルミ部品の表面処理技術開発で提携を結んだ。

 クレインズ・デトロイト・ビジネスによると、両社は提携後の製品第1弾として、アルミ表面前処理剤「ボンデライト(BONDERITE)M-NT 845」を発売する。同製品は、ミシガン州ウォーレンにあるヘンケルの工場で生産される。

 新製品は、アルミ用コーティング剤として業界で幅広く使用されている「アルコア(Alcoa)951」と競合する。

 ヘンケルのダン・ウォーレッツ北米担当副社長によると、ノベリスはアルコアから951のライセンスを受け、自動車メーカーに出荷する前にアルミの処理を行っている。

 新製品はクロムフリーの化成処理剤で、使用することで車両構造の接合部と外装部品の塗装仕上げの接着性と耐久性が改善されるのが特長だ。

 自動車業界ではフォードが昨秋発売したピックアップ「F-150」に続き、アルミを車体に採用した小型セダン「ジャガーXE」が英国で生産され、4月に欧州で、2016年に米国で発売される。キャデラックも15年後半、アルミ製ボディパネルを採用した大型セダン「CT6」を投入する。

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