テスラ、モデルSを改良〜全輪駆動で航続距離も伸びる
- 2015年4月20日
- 自動車関連
電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは、高級EVセダン「モデルS」のうち、最も安いモデルの改良型を発表した。車載バッテリーの性能を引き上げたほか、全輪駆動(AWD)を採用。同時に販売価格も高くした。
AP通信によると、改良モデルの名称は「モデルS 70D」で、価格は7万5000ドル。容量70キロワット時(kwh)の電池を搭載し、1回の充電で走れる距離は240マイルと従来モデルより15%長くなった。
改良版の発表と同時に、最も安い7万ドルの「モデルS 60」は販売を終了した。従来モデルのバッテリー容量は60kwhで、後輪駆動だった。70Dの電動モーターの出力は従来版の380馬力から514馬力に上がった。
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)によると、7500ドルの連邦税控除を差し引けば70Dの価格は6万7500ドルになり、州によってはさらに税優遇がある。同じ高級中型セダンのBMW5シリーズ(5万ドル〜)、メルセデスベンツのEクラス(5万2000ドル〜)と比べ、ガソリン代の節約効果を考えれば価格は同等になるという。
マスクCEOはまた、北東部など寒冷地の消費者を引きつけられるよう「テスラにはAWDモデルが必要だった」と説明する。同地方は高級車が売れる地域であり、ケリー・ブルー・ブックによると米高級車市場ではAWD車が約58%を占める。
テスラは今年下半期、スポーツ多目的車(SUV)「モデルX」の発売も計画している。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集
-
2024年4月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 自動車関連
中国の自動車メーカー、慣行覆しEV生産を迅速化
-
2024年3月28日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ウェイモ、テキサス州で社員向けロボタクシー運行