セールスフォース、HRアプリ群を開発 〜 士気向上と離職率低下の支援を狙う

 クラウド基盤顧客関係管理(CRM)アプリケーション大手のセールスフォース(Salesforce)は、新たな人材(HR)管理用アプリケーション「セールスフォース・フォー・HR(Salesforce for HR)」の提供を開始した。

 セールスフォースによると、新入社員のやる気を鼓舞できず、新入社員が望む情報アクセスの提供に失敗した企業では、社員の25%が離職する傾向がある。セールスフォース・フォー・HRは、企業活動に対する社員の関与を高め、離職率を低下させることを狙って開発された。

 インフォメーション・ウィークによると、セールスフォース・フォー・HRは、企業活動に関連する情報を管理職や一部社員のあいだだけにとどめずに広く共有するとともに、社員が自分の意見を表明し、技能を生かせる場をより多く設けるような手法を採用した。

 同製品には、HRアナリティクス(HR Analytics)と名付けられたデータ解析機能が含まれ、管理職がプロジェクトの進捗状況を追跡し、重大な問題を早期発見できるよう設計されている。

 また、エンプロイー・ジャーニーズ(Employee Journeys)という機能では、仕事や作業の一部を自動化し、その進捗状況を各種の端末にわたって追跡できるようにした。

 一方、エンプロイー・コミュニティーズ(Employee Communities)は、社員やプロジェクト班をソーシャル・メディアまたは共有資源によって連携させ、部署や班の垣根を越えた知識共有を促し、班のあいだにおける協働を推進する。

 そのほか、社員向け業務支援を効率化するヘルプ・デスク(Help Desk)や、新規採用手続き、従業員訓練、採用面接のためのエンゲージメント(Engagement)というアプリケーションも含まれる。

 キーバンク(Keybank)や聖ヨセフ・ヘルス(St. Joseph Health)を含む数社がセールスフォース・フォー・HRをすでに導入している。

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