年内に水還元目標達成も〜コカ・コーラ、予定より5年早く
- 2015年8月27日
- 米国ビジネス
飲料生産に使う水を自然に還元する運動に取り組む飲料大手コカ・コーラは25日、2007年に掲げた目標の達成時期が当初より5年早まる見通しになったと発表した。
ニューヨーク・タイムズによると、同社は「コカ・コーラ(コーク)」「スプライト」「ファンタ」をはじめとするさまざまなブランドで飲料を世界で年間約1600億リットル生産し、生産過程で約3000億リットルの水を使っている。このため07年、「20年までに販売する商品と同量の水を環境および地域社会に還元する」という目標を設定した。
今回の発表によると、同社は15年中に年間1600億リットルを自然に還元して差し引きゼロを達成できると見込んでいる。
目標達成に向けて、コカ・コーラは工場で水を効率的に使ったり排水の浄化基準を定めたりしたほか、安全な水や衛生的環境の提供、節水支援、水源地域の保護など、水関連事業を世界中で実施するといった運動を進めた。水関連事業は61カ国の209地域で展開しており、国連開発計画(UNDP)、米国国際開発局(USAID)、都市貧困層のための水と衛生(WSUP)、ザ・ネイチャー・コンサーバンシー、ウォーター・ピープルといった環境、開発、保健機関とも協力している。
商品に直接使われない水には、冷却塔や洗浄などで使われる水があり、同社は現在世界863工場のうち862工場に廃水処理施設を備えている。
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