略奪文化財「買わないで」 FBIが注意呼び掛け

 【共同】米連邦捜査局(FBI)は30日までに、過激派組織「イスラム国」がシリアやイラクで略奪した文化財を米国人に売ろうとしていると指摘し、不審な取引を控えるよう古美術商らに呼び掛けた。

 同組織はシリア中部の世界遺産パルミラ遺跡の神殿など多くの歴史的建造物を破壊する一方、盗掘した文化財を密売。FBIは、購入すれば資金面で支援することになるとし、訴追対象にもなり得ると指摘した。

 米軍特殊部隊は5月、同組織の資金調達に関わっていたアブ・サヤフ幹部を急襲して殺害した際、拠点から象牙や宝石、彫像など多くの文化財を押収。米国務省は「シリアやイラクの遺跡から奪ったり、博物館から盗んだりしたもので、国際市場で売る目的だったとみられる」としている。

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