テスラ、ゴーン氏の腹心を採用〜中国進出へマーケティング強化
- 2014年3月14日
- 米国ビジネス
中国進出に備える電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは、ルノー・日産連合でカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)の腹心としてコミュニケーション部門を率いてきたサイモン・スプロール氏(45)をマーケティング責任者として採用した。
ワシントン・ポストによると、スプロール氏は4月、テスラのコミュニケーション/マーケティング部門担当副社長に就任する。テスラは採用を認めたものの、詳細の公表を避けている。
スプロール氏は、日産、フォード、旧フォード傘下のジャガーで計20年以上の経験を持つ。短期間ながらマイクロソフトにも在籍したことがあり、テスラを新興企業から世界的な自動車メーカーに飛躍させようとするイーロン・マスクCEOの野望にも合致する。英国、米国、日本、フランスでの勤務歴に加え、世界の自動車産業に対する深い知識は、自動車メーカーとしては米国内で最も若い上場企業であるテスラにプラスに作用する見通しだ。
業界コンサルタント、オートトレンズのジョー・フィリッピ氏はスプロール氏について、「多くの点で完璧な経歴を備えている」と語った。
ブルームバーグ通信によると、ルノー・日産連合は2013年、世界5位となる計725万台の乗用車・トラックを販売した。一方のテスラは、7万1000ドル〜10万ドル超の高級EV「モデルS」を2万2477台売り上げ、14年には中国と欧州への輸出で55%以上の販売増を狙っている。
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