クモの巣理由にまたリコール〜マツダが4.2万台、発火の恐れ

 マツダは、燃料タンクの通気管がクモの巣で塞がれ、ガソリンが漏れて発火する恐れがあるとして、4万2000台の中型セダン「マツダ6」のリコール(回収・無償修理)を運輸省道路交通安全委員会(NHTSA)に届け出た。

 ロサンゼルス・タイムズによると、対象は2500cc4気筒エンジンを搭載した2010〜12年型マツダ6。原因はクモで、エンジンとつながる燃料タンクの通気管に侵入して巣を作る可能性がある。クモの巣ができると通気が滞り、タンク内の圧力が異常に下がってタンクに亀裂が入る恐れがあり、燃料漏れや発火のリスクが高まる。

 マツダによると、この問題に関連した発火、事故、負傷者はない。同社は対象モデルの所有者にリコールを通知し、電子制御ユニット(ECU)の再設定や通気管の清掃・点検を行う。

 マツダは11年にも同様の問題で09〜10年型のマツダ6を6万5000台リコールしている。この時の原因はカバキコマチグモ(yellow sac spider)で、車の炭化水素に引き寄せられたと考えられる。マツダはその後、クモの侵入を防ぐために燃料タンクの通気口を覆い、ECUの設定を調整するという対策も講じたが、今回再び同じような問題が起きた。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る