砂ベースのリチウムイオン電池開発〜カリフォルニア大学
- 2014年7月28日
- 自動車関連
カリフォルニア州立大学の研究者らは普通の砂が陽極となり、リチウムイオン電池の性能を高める働きをする ことを明らかにした。砂ベースのバッテリーは業界基準の3倍の性能を見せた。同大学研究生のザカリー・フェバース氏は「砂を使った高性能リチウムイオン電池の製造方法はコストが低く、無毒であり、そして環境に優しい 」と述べた。研究がナノシリコンに集中していたせいか、通常の電池は黒鉛を陽極として使い、性能の限度が限られている。また、ナノシリコンは短時間で機能が劣化し易く、大量生産するのは難しい。
一方、砂の量は十分な程存在し、二酸化ケイ素で構築された砂はナノスケールの純シリコンに変わることが可能であり、電池の陽極の役割を果たせる。
研究者らは海辺の砂に多穴の立体スポンジ型の密度を見つけ、ナノシリコンで高性能電池を作れると悟った。高性能化した電池は、電気自動車用シリコンベース電池の寿命延長が可能で、自動車メーカーにとって大きなハードルであるリチウムイオン電池のコストの削減が出来る。現在、研究チームは大量のナノシリコン砂で、電池のサイズを拡大させる予定だ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集