GM、新型の大型PU投入を9カ月前倒し
- 2014年7月29日
- 米国ビジネス
ゼネラル・モーターズ(GM)が新型のフルサイズ・ピックアップ・トラックについて、発売時期を当初の計画より約9カ月早い2018年秋にずらすことが分かった。17年に適用が始まる新燃費規制への対応で先行するフォードとの差を縮めるのが狙い。
ロイター通信が部品業者(サプライヤー)筋の話として伝えたところによると、新型のフルサイズ・スポーツ多目的車(SUV)の投入はフルサイズピックアップの発売から約1年後になる見通し。2人のサプライヤー筋が語ったが、GM幹部らは生産計画に関する説明を控えている。
フォードが15年型F150ピックアップで実現しているように、GMも新型のシボレー・シルバラードとGMCシエラで車重を大幅に軽量化する。計画は「T1XX」(またはT1)の名称で進められている。現行の最新版GMピックアップは昨年発売され、その車台を使ったSUVは今年発売される。
ただ、車体にアルミを多用したフォードの新型F150は今秋に発売予定で、GMが計画を早めても大幅軽量化は約4年遅れることになる。とはいえ、現在までの軽量化でGMは15年型シルバラードで全備重量4392ポンド(基本モデル)を達成しており、フォードの15年型F150の同等モデル(4500ポンド以下)と比べて見劣りはない。
それでもフォードはF150の人気に自信を持っており、一層の燃費向上でピックアップのベストセラーの座を維持する構えだ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集