GM、新型の大型PU投入を9カ月前倒し

 ゼネラル・モーターズ(GM)が新型のフルサイズ・ピックアップ・トラックについて、発売時期を当初の計画より約9カ月早い2018年秋にずらすことが分かった。17年に適用が始まる新燃費規制への対応で先行するフォードとの差を縮めるのが狙い。

 ロイター通信が部品業者(サプライヤー)筋の話として伝えたところによると、新型のフルサイズ・スポーツ多目的車(SUV)の投入はフルサイズピックアップの発売から約1年後になる見通し。2人のサプライヤー筋が語ったが、GM幹部らは生産計画に関する説明を控えている。

 フォードが15年型F150ピックアップで実現しているように、GMも新型のシボレー・シルバラードとGMCシエラで車重を大幅に軽量化する。計画は「T1XX」(またはT1)の名称で進められている。現行の最新版GMピックアップは昨年発売され、その車台を使ったSUVは今年発売される。

 ただ、車体にアルミを多用したフォードの新型F150は今秋に発売予定で、GMが計画を早めても大幅軽量化は約4年遅れることになる。とはいえ、現在までの軽量化でGMは15年型シルバラードで全備重量4392ポンド(基本モデル)を達成しており、フォードの15年型F150の同等モデル(4500ポンド以下)と比べて見劣りはない。

 それでもフォードはF150の人気に自信を持っており、一層の燃費向上でピックアップのベストセラーの座を維持する構えだ。

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