自転車にも交通違反切符〜NY市警、事故削減で新作戦
- 2014年8月19日
- アメリカ発ニュース
ニューヨーク市警本部は、交通法規を守らない自転車運転者にも違反切符の交付を始めた。
ウォールストリート・ジャーナルによると、これは「自転車安全作戦(Operation Safe Cycle)」と呼ばれる新しい取り締まりの1つで、今週と来週の2週間、自転車を対象に、信号無視、逆走、歩行者優先の無視などを取り締まる。一方、交通手段としての自転車を支持する人々は「事故死を減らしたければ、自転車ではなく車の危険な運転に全ての資源を注ぐべき」と反発している。
同市では、交通事故で年間約4000人が負傷、250人が死亡しており、ビル・デブラジオ市長は交通事故死をなくすことを目指す「ビジョン・ゼロ」運動を進めている。市長の広報担当者は「取り締まりの大半はスピード違反や歩行者無視といった最も危険な行為を標的にするが、道を安全にするということは、人々の行動の水準を引き上げることでもある」と説明している。
今月初めにセントラルパークで、75歳の歩行者が17歳の自転車運転者にはねられ死亡する事故が起きたが、この種の事故は2009年以来だった。
また、自転車は交通規則に従わず車の流れを妨げることが多いため、タクシードライバーの多くは市警の動きを支持している。ドライバー歴20年のジャバイド・タリク氏は「彼らが車の運転を難しくしていることは、ニューヨーカーなら誰でも知っている。逆方向や赤信号でも走り、事故が増える原因を作っている」と話した。今回の作戦では、自転車専用レーンに二重駐車した車の取り締まりも強化される。
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