首相、内閣改造で女性重用へ　イメージ、話題性狙う

　【共同】安倍晋三首相は9月第1週に踏み切る内閣改造・自民党役員人事で女性登用に意欲的だ。集団的自衛権行使容認で内閣支持率が低下した危機感もあり、ソフトイメージを演出する狙いだ。年内の福島、沖縄両県知事選や来春の統一地方選を控え、話題性を高める思惑も透ける。だが女性を抜てきすればその分、男性を中心とする「入閣待機組」がはじかれ、党内不和の火種となりかねない。

　「大きな方向性として女性活用は大事だが、無理は禁物だ。目先で何か格好を付けることではない」。自民党の脇雅史参院幹事長は19日の記者会見で過度の女性重用をけん制した。

　最大派閥の町村派幹部も首相に「女性よりも待機組を重視した方が党内の安定感が増す」とのメッセージを伝えた。だが意に介さない首相は周囲に、第1次小泉政権で記録した過去最多の「女性閣僚5人」以上に挑戦する意欲を示している。

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