イーストマン・ケミカル、特殊化学品のタミンコ買収へ

 イーストマン・ケミカル(テネシー州)は15日までに、特殊化学品のタミンコ(Taminco、ペンシルベニア州)を18億ドルで買収すると明らかにした。食品、農業、水処理市場などに使われている化学物質アルキルアミン(脂肪族アミン)の入手が目的。

 ロイター通信によると、イーストマンはタミンコの負債10億ドルも引き受ける予定で、買収案は両社の取締役会やタミンコの最大株主アポロ・グローバル・マネージメントにも承認されている。

 アルキルアミンは、農業用化学品、飼料添加物、パーソナルケア商品、水処理剤などの製造で重要な原料で、イーストマンは最近、こうした特殊化学品の資産を拡大するため積極的な買収を行っている。今年は窓用フィルムを生産するコモンウェルス・ラミネーティング・アンド・コーティングのほか、特殊液体事業の拡張を図ってBPの航空タービン事業の買収も発表した。

 タミンコは、ベルギーのバイオテク薬品および特殊化学薬品のUCBから2003年にスピンオフ(分離・独立)した。13年には12億ドルを売り上げた。イーストマンは13年の売上高が94億ドル。

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