貿易赤字5.4兆円 14年度上半期、過去最大
- 2014年10月22日
- 日本発ニュース
【共同】財務省が22日発表した2014年度上半期(4〜9月)の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は5兆4271億円の赤字だった。13年度上半期(4兆9963億円の赤字)を上回り、年度上半期では比較可能な1979年度以降で過去最大の赤字額となった。
原発の長期停止で、火力発電の燃料輸入額は依然として高水準で推移している。一方、国内企業が生産拠点を海外に移している影響で、円安傾向にもかかわらず輸出額は伸び悩んでいる。巨額の貿易赤字の定着と日本経済の構造変化が一段と鮮明になった。
輸出は、前年同期比1.7%増の35兆8969億円。3期連続で増加したが、伸び率は前年同期から大幅に縮小した。米国向けは自動車の現地生産が進んでいることが影響して6期ぶりに減少。欧州連合(EU)とアジア向けはともに3期連続で増加した。
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