エネルギー分析市場における台頭企業はどこか 〜 フォーブス、10社に注目
- 2015年1月12日
- 環境ビジネス
エネルギー分析サービス市場は2014年に急成長した分野の一つだ。同市場は2015年も順調に成長することが予想される。
フォーブス誌では、競争が激化する同市場において、2015年に影響力を発揮すると思われる注目の企業はどこなのか、昨年後半の勢いを象徴する主要企業の10大動向を次のようにまとめた。
1.ビルディングIQ(BuildingIQ)
2014年第3四半期に顧客にもたらした節約額が70万ドルに達した。ネバダ州の公益会社NVエネルギーと提携して、ラスベガスのカジノ・ホテルを含む数社に需要反応を提供している。また、4回の資金調達で2070万ドルを調達した。
2.シースリー・エネルギー(C3 Energy)
送電網分析ソフトウェアを20社以上の公益会社に導入しており、管理しているスマート・メーターは5200万個以上に上る。また、開発投資は約1億5000万ドルに達している。エネルギー・エフィシエンシー2.0(Energy Efficiency 2.0)の買収も発表した。
3.デインツリー・ネットワークス(Daintree Networks)
推定1200万ドルを調達。同社のエネルギー管理システムは、クラウドまたはローカルのサーバーでホストできるという簡便性が特徴。
4.エコヴァ(Ecova)とヴェリセー(Verisae)
昨年第2四半期に提携を発表後、顧客の事業所3000ヵ所近くに監視ソフトウェアを導入し、勢力を拡大させている。
5.エネルギーサヴィー(EnergySavvy)
最新の資金調達で825万ドルを調達。エネルギー効率化のクラウド・ソフトウェアを公益会社と州の制度に提供。導入顧客は公益会社24社と20州以上に上る。
6.ファーストフュエル・ソフトウェア(FirstFuel Software)
建物の遠隔評価サービスを国防総省の100ヵ所以上の施設に提供し、約40億ドルの省電力機会があることを特定した。また、3回の資金調達で約2090万ドルを調達した。
7.クワンテラ(kWantera)
予測分析技術を使ってエネルギー価格変動への対応を支援している。シリーズBの資金調達で、ゼネラル・エレクトリック、イノベーション・ワークス、AGSMパートナーズ、マウントウェスト・インベスターズが共同出資した。金額は開示されていない。
8.パルス・エネルギー(Pulse Energy)
12月にエネルNOCを買収。両社合わせて50社以上の公益会社に対し、顧客関係管理、需要反応、分析および管理のサービスを提供している。
9.レトロフィシエンシー(Retroficiency)
建物効率化サービスをパシフィック・ガス&エレクトリック、コンソリデーテッド・エディソン、ナショナル・グリッドといった大手の公益会社に提供している。
10.ウィーゴーワイズ(WegoWise)
エネルギーおよび水道のベンチマーキング・データを収集して、建物所有者や不動産管理会社に販売している。これまでに収集したデータは2万5000棟以上の建物に上る。
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