米大手銀行、全社が資本基準クリア FRB、15年のストレステスト

 【共同】連邦準備制度理事会(FRB)は5日、保有資産500億ドル以上の銀行持ち株会社を対象とする資本に関する健全性審査(ストレステスト)の結果を公表した。想定シナリオの下で、株式などからなる中核的自己資本が基準の5.0%を下回る社はなかった。FRBは、米国の巨大金融機関の資本水準は向上しているとし「(景気の著しい後退局面でも)家計や企業に対する融資を継続するだけの能力を引き続き強化している」と評価した。

 今回の審査対象は31社。ドイツ銀行の米国法人が加わり、対象は前年より1社増えた。31社で国内銀行資産の8割を占める。

 ストレステストは、金融機関が厳しい金融状況下でも損失を吸収し、資本の健全性を保って業務を続けられるかを調べる。経済環境の厳しさを変えた3パターンの想定に基づいて、それぞれのケースで各社の資本状況に対する打撃がどの程度か試算する。

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