子ども臓器提供見送り59例 虐待否定できないケースも

 【共同】15歳未満からの脳死移植に道を開いた改正臓器移植法施行から17日で5年となるのを前に共同通信が実施した全国調査で、病院の医師らが子どもからの提供を検討したものの、最終的に見送ったケースが少なくとも59例に上ることが2日、分かった。脳死の原因となった不慮の事故で第三者の目撃がないなど「児童虐待を否定しきれない」とされたケースが7例含まれる。

 虐待を受けた子どもからの提供は認められていない。虐待事例除外の手続きに関し、第三者目撃のない事故で脳死になった場合「提供対象から一律除外する」と院内マニュアルで定めている病院が1割以上を占めた。

 改正法施行後、15歳未満の脳死での臓器提供が7例にとどまる中、よりきめ細かいチェックで虐待の有無を見極めるべきだとの指摘もあり、手続き面の課題が浮かんだ。

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